台本2 - セカウマEXPO2016
1、おとふせ
セカウマ級|太良町(有明海)
僕はね、この牡蠣を視たときに「世界獲れるな!」って思ったんですよ。有明海にだけ生息している干潟の牡蠣です。
干潟育ち独特の貝柱の太さ、分厚い皮膚、濃厚な味。さらにこの牡蠣は甘味が特徴です。マガキの先について成長する。
例のアメリカに渡ったシカメ牡蠣と兄弟姉妹のような牡蠣。小型なので、大型を好む日本の市場にはまったく出回りませんでした。
基本的には、対豪戦を想定していますが、この牡蠣の進化版が「セカウマ」になる可能性が高いと僕は思ってます・・とはいえ、最後に決めるのは皆さんですから。
そうなるようにオイスターワールドカップを開催できるように展開を進めてます。
2、おとふせシングル
プロトタイプ|太良町(有明海)
最初に出したものは、ほとんど棲息しているそのままの状態でデザインしながら養殖したものですが、こちらは、別にバラバラのシングルシードにして、最初からサイズやカタチをデザインできるようにしています。
3、ふわふわ
セカウマ級|太良町(有明海)
これは、長崎の五島列島の人のいないキレイな海で育てられた牡蠣です。干潟養殖ではなく、通常の筏のを使った垂下式の養殖。先ほどの「おとふせ」とかだと、牡蠣といわれないで食べたら牡蠣とは思わないかもしれないし「有明海は特殊な種があるから優位なんだよ」とか言われたくないので、みんなが知っている牡蠣の延長線上にある「ふわふわ」を認定しました。ちゃんと創れば、いままでの養殖方法だってこれだけおいしくなるんだっていうアンチテーゼ・・メッセージを込めたセカウマ級です。
4、有明
セカウマ級|太良町(有明海)
これのプロトタイプをはじめて食べとき「カキフライ!」って。干潟で育ちのマガキです。干潟の特性をがっちり受け継ぎ、マガキの生命力がゆえに量産可能。
世界で一番売れている揚げ物って知ってます?「マックのチキンナゲット」です。揚げたらちょうどそのサイズになるサイズを認定しました。
5、シカメ
セカウマ級|太良町(有明海)
第2次大戦後、アメリカに輸出され、いまではアメリカの牡蠣になり、しかもNo.1人気を誇っている「クマモトオイスター」の原種。
これも日本では小型ということで流通しないままでした。
対米戦用。ご存知の方も多いとは思いますが、日米牡蠣決戦に向けて認定・・本日が関係者以外には初お披露目です!
特徴としては、牡蠣の味・海(潮)の味・クリーミーさのバランスが絶妙にちょうどいいということ。クリーミーな牡蠣が苦手だった北米の人たちも、この牡蠣がきっかけで、クリーミーな牡蠣を好きになるなど北米の食文化まで革命してしまった牡蠣です。
6、スミノエ
プロトタイプ|太良町(有明海)
実はこれが有明海の干潟を代表する牡蠣だったりします。スミノエとは、澄の江であり、澄んだ入り江、もしくはそこに棲む神様を指します。
牡蠣が群生した牡蠣礁があるのですが、この牡蠣が土台となっています。そのまま天然で置いておくと、干潟に刺さったまま、蝶番から植物のように上に伸びていくので、ワラジのようなカタチになります。
欧米で愛される「ヨーロッパヒラガキ」と同種といわれています。えっ、ブロンとか丸いやん!という方、それは育つ環境や育て方です。平べったいのは、干潟牡蠣の特徴のひとつで、分厚いものは、海鳥に捕食されて潰えたからといわれています。
特徴としては前述の平たいこと、あとは、真ん中に貝柱があること。あまりクリーミーにならず、独特の鉄っぽい味が特徴。牡蠣は本来鉄分をエサとするプランクトンを食べているので、これが牡蠣の味といってもいいかも。
7、黒かき丸
プロトタイプ|太良町(有明海)
スミノエベース?亜種?新たな牡蠣?
セカウマ認定開発者「海男」イチオシの秘蔵っ子。対フランス用と僕は想定してます。
8、岩牡蠣
プロトタイプ|太良町(有明海)
えっ?冬に岩牡蠣?と思った方もいるかもしれませんが、冬にも当然あります。天然ものは海女さんが冬に漁をしないところが多かったり、やはり、あの産卵期のデブデブドロドロを食べるのが乙(旬?)とされているので、夏場のイメージが強い。
デブデブの産卵期にも食べられる理由は、マガキと違って少しづつしか産卵しないから。マガキは一気に産卵してしまうので、痩せたり中身が殻っぽになってしまうのです。
冬の岩牡蠣は、あの夏のものよりはさっぱりしてます。その分、岩牡蠣独特の牡蠣の味の部分を味わえるかと。
岩牡蠣はマガキほど増えない。値段も高く、普段は、マガキがあるので出しませんが、今日は、採算度外視のEXPO。こういうことがあにと食べないと思うでご用意してみました。
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